HOME >> 門松の由来
門松は今では正月の飾り物のように思われていますが、もとはといえば歳神様(としがみさま)の依代(よりしろ)と言われ、歳神様が宿る安息所であり、下界に降りてくるときの目標物と考えられていました。
この歳神様とは、別名を「お正月さま」、「若年さま」、「歳徳神」などとも呼ばれ、毎年正月に各家にやってくる来方神のことです。
補足ですが、鏡餅は歳神様への供え物ですので、門松と合わせておくのが本来の姿です。
12月10日頃に山から松ノ木(枝)をとって来る「松迎え」を行います。
早いところでは、12月20日頃から飾りますが、現代ではクリスマスなどのイベントもあるため、12月25日以降に
設置される場合が多いようです。
ただし、12月29日に飾るのは、「二重苦」、更に9の末日でもあるので「苦待つ」に通じるとされ、また12月31日に飾るのは
「一夜飾り」、「一日飾り」と言って神様を迎える誠意が足りない、神様をおろそかにすると言うことから、それぞれ避けることと
されています。
元日から門松を取り外すまでの期間を「松の内」と言います。
歳神様を迎えて役目のすんだ門松は、通常七草の1月7日に取り外すようですが、地方によっては、4日、6日、あるいは
15日の小正月まで飾るなど様々です。
(左義長(さぎちょう)やどんど焼などが行われる地域は、門松を焼くので、それに合わせて取り外します。
左義長などは、1月15日の小正月が多いのですが、地域や神社によって異なります。)